SMOKE A Woman's Got The Power File Under Pop Vocal The Best of Liverpool Express Thank Heaven for ValleyPop
USパワーポップバンド、ザ・ヒーツ(ヒーターズ)の編集版。ちょっと前に80年の1st『Have An Idea』がCD化されましたが長年コレを聴いてきたので思い入れでこっち紹介。ビートルズ〜ニックロウを感じさせる捨て曲ゼロの生粋のパワーポップバンド。パンクなエナジーは無くあくまでもロックンロールなポップチューン#1「I don't like your face」は彼等の名刺代わりと言える。#2「let's all smoke」はストーンズとT・レックスが混ざったような腰にくる#。オアシス「some might say」に似ていているので以前は思うところがありましたが、よく考えたらそんな訳無いかと。ビートルズの影響下にある#3「some other guy」。曲名からしてニヤリとします。#4「call yourself a man」。これも#2同様に直球なロックンロールをしっかりと聞かせながらもサビやハモリの部分でポップさを盛り込んでくる。この辺が上手!#5「ordinary girls」はバーズ系のキラキラ・サウンド。グルーヴィーズぽい感じもしますね。繰り返し聞ける強度の高い曲。#6「night shift」も素朴なポップ#。この素朴さはシューズに近いです。#7「in your town」はオールマン・ブラーズ・バンド「Jessica」を彷彿とするサザンロック調の曲。#8「she don't mind」はスピード感のあるパワーポップ#。もっとパンクに演ればもっとイカした曲になりそうなもんだけどコレが彼等の味なんだからね。ライブではどうだったのかな?#9「when you're mine」のメロディはツボ。大好きな曲で『Help』前のビートルズって感じだ。1stアルバムのタイトル#にして1曲目#10「have an ldea」。キャッチーでライブではオーディエンスの大合唱が起こりそう(この分かり安さは我が日本でも大丈夫)。お得意のポップンロール#11「sorry, girls」。20/20好きならOKですね。ロックパイル直系の#12「divorcee」はテンション上がるぜ!続くラスト#13「nights with you」はめっちゃコステロチックで大好きな曲だ。本編はここまでだけど#15に隠しトラック「remenber me」。個人的には彼等の代表曲と言えるキラーチューンなのでナゼ隠しているのか分からない・・。サプライズって事?とにかく安定感抜群なので間違いなしです。オススメ! ザ・エーズ1981年の2nd。1stからアレンジが新しいパワーポップバンドでしたがこの2ndではサックスやシンセの音がもっと積極的になっていわゆるダサカッコ良さってのは少ないけどスピード感に溢れた曲群は純粋に高揚する。よりメジャー寄りというか当時のアメリカンロックそのものと言った#が目白押し。#1「a woman's got the the power」。タイトル#で代表曲の1つ。クラレンス・クレモンズもカヴァー(追悼式ではボスことブルース・スプリングスティーンも歌った)したソウフルフルでパワフルな曲。1stには無かった曲だな。#2「electricity」もスタンダードな甘いミドル・チューン。普通にビルボードチャート」に上がりそうなんだけど。#3「heart of america」。パワーポップ/ロックンロールで大好きな曲。イントロのサックスは初期のボスや佐野元春(→尾崎豊とか)と同様に80s代ロックの典型。#4「how do you live」もジム・スタイマン(大映ドラマ的)のようなドラマティック要素があるロック#で◎。トム・ヤンスのカヴァー#5「when the rebel comes home」は純粋にパワポファンにもokな曲。1stから順当にきたらこの曲に行き着くでしょ。当然好き。ハイライト#の1つ#6「johnny silent」。イントロのザ・フー的シンセ音から◎。彼等の代表曲は全てA面、B面のトップを飾る。「after last night」「who's gonna save the world」「a woman's got the the power」ときてこの曲です。#7「little mistakes」はきっとこのアルバムで目指した完成系のような佳曲。フーターズにも通じる哀愁さもありのロック#。中間部のサックスはチェッカーズみたいだ(笑)。もう息継ぎなしの怒涛のロックチューンが連発されているんですけど、、続く#8「working man」もスピーディーな#でアレンジ変えたらパンクロックにさえなり得る。アゲアゲのギターフレーズがイイ。#9「i pretend she's you」はニュー・イングランドのようなポップな曲。ギタポファンにもオススメ。00s以降の曲ともマッチしそうで意外に人気ありそうな曲だな。#10「insomnia」は電子音をフィーチャーした80sニューウェーヴな曲。以上10曲。どの曲もキャッチー!パワポファンにはどちらかと言えば1stの方が良いかもしれませんがアルバムとしての出来なら僕はこの2ndを推します。ま、CDは2in1で両方楽しめるので何も考えることありませんけどね。 ザ・ウィッグス(1981年)。CD化されるまでは全く知らなかったのですがネットで「I Can See It Now」と「You Say No」を聞かせてもらった時はもう吹っ飛ばされた。アルバム通してダレることなく突っ走ってくれます。まずは出会いの#1「I Can See It Now」。コレ聴けばね、もう言葉関係なく虜ですよ。この感じ大好きです。この曲のためだけでもこのアルバム探すでしょうね。パワーポップの全てが詰まっていると言って良いです。ビートルズを下敷きにしたポップンロール#2「180 Degrees」。コレも個人的にはツボ。ミドルテンポでも熱いエナジーが十二分に伝わる。#3「Susie's Got A Problem」はポップなビート#。このバンドならではのアンサブルがさらに曲を引き立ててる。この手の曲って小品ビート#になりがちなんですけどね。メロディックな#4「Tell It All」登場。押し捲りでないメロディ重視の曲もバッチリだ。やっぱ影響はビートルズでナックが好きならOK!#5「First Time」はラリーウィリアムズのようなロックンロール#。きっとこれもビートルズ経由なんでしょう。#6「Tijuana」はドライブ感抜群なパンク・ロックンロール♪。ロマンティックスぽい曲でノリノリ〜。A面最後にあたる#7「Popular Girl」はなんとスローなアコースティック#。一般的なパワポ・バンドではまず収録されないであろう曲。アルバム構成を考えてのことでしょうね。B面はカヴァーでスタート。トミー・ジェイムス・アンド・ザ・ションデルズの#8「Mony, Mony」。納得の選曲です。随所にオリジナリティを出しながら演ってくれます。#9「What I Got」も50sロックンロールを下敷きにした軽快#。キラキラ・ギター#10「It's Over」。声が良いから歌い上げの#は映えるなあ。#11「Blood」。ちょっとシューズ、ステムズや初期REMにも通じそうなシンプルなギターポップ#。後半はギターアレンジが凝ってきてますがその最たる曲が#12「Stupid People」。ちょっと及第点的なギターロックかな・・。そんな気分を次の曲が一瞬で一掃してくれる。名曲と呼べる#13「You Say No」。1分ちょっとの曲ですがこの爆発力はハンパないですね。初期ブルーハーツ好きにもオススメできますね。「ワン・ツー!」。#14「Hard Candy」はエネルギッシュなパワーポップ#でラストも決めてくれます。以上14曲。ザ・ビート、トムズが同系で挙げると分かり安いかな。それに『Shake Some Action』シリーズが好きな人はまさにどストライクなサウンドが楽しめます。是非ゲットしてみてください。 リヴァプール・エクスプレスのベスト盤。ヒット#1「you are my love」はセンチメンタルな美メロ#。ビートルズ的リズムにマッカ・メロディも飛び出す◎。#2「dreamin」もポール・マッカートニー→パイロットと繋がるメロディが極上です。ポールならもっとスロー#に仕立てそうな感じですね。#3「margie」もモロにマッカメロディ。ストリングスも効いてポールDNA爆発って感じです。ココまで3曲はビートルズと言っても完全にポール寄りでしたが#4「take it easy with my heart」ではジョンレノン節登場。歌いまわしも完全に意識してます。#5「every man must have my heart」はシンプルなコード進行で歌い上げられる佳曲バラード。まさにジョンレノン'sバラード。サビの切なさ感はバッドフィンガーのそれです。#6「i want nobody but you」は10ccやELOのアレンジ、コーラス/ハーモニーが抜群で後半の盛り上がり具合はやっぱりバッドフィンガー的でグっとくる。#7「it's a beautiful day」は王道のUKアコースティック・チューン。今のバンドでもこの手の曲は必ず聴けますね。鳥のSAはビートルズだね。#8「julian the hooligan」は後期ビートルズ全開で組曲仕立てなのはアビーロードB面や10ccに影響されてのものですかね。そのまんまのギターも聞える。ポールの影響大なブリティッシュフォーク#9「so here i go again」もさすがの出来栄え。彼らは3枚のアルバムを残して解散しますが実は2003年に再結成して復帰アルバムも出してまして、それに収録されている#10「john george ringo & paul」。タイトルで説明不要ですね。「hey jude」的メロディに歌詞にはビートルズの曲名を盛り込みそのアレンジを聴かせるといったこの上ないビートルズ賛歌。#11「smile」は彼等の1stシングルでパイロット的ポップロック#。アダルト・コンテンポラリーな#12「so what」。続く#13「last train home」もそうですがすでにバンド・アンサブルはなくソロアーティストの曲のようです。#13は個人的にはドン・ヘンリーのソロ作なんか思い浮かんだ。#14「hold tight」はハンドクラップ含めモロにパイロット!ELO的アレンジも大好きでお気に入り。#15「never be the same boy」はイントロとサビこそシンセが前面に出てますが全体的にはガッツあるポップロック#。甘いメロディもかませるところが肝。締めも相変わらずのELO、パイロットの兄弟のような曲#16「don't stop the music」。歌詞的にもベスト盤を締めるのは最適な曲ですね。マージービーツで始まりマージーズ→ロッキン・ホースときてバンドとしては最後に辿り着いたビリー・キンバリーの集大成なんでしょう。 80s初期に2枚のシングルのみを残し解散したミシェルとキャロンの姉妹をツインvo.としたリトル・ガールズの編集盤。全15曲(#5と#13はDJの曲紹介)。キュートでポップなパワーポップが連発!代表曲#1「Earthquake Song」はビーチボーイズとプリムソウルズが交じり合ったようなキラーチューン。ネットでライブ映像がありますが垢抜けてないステージングパフォーマンス(笑)に好感度大です。名曲です♪#2「Left Without a Real Kiss」も60sライクでフレンドリーなメロディラインが完璧。ザ・フーのようなメロディも聞えてニンマリします。コレ嫌いな人いないでしょ?#3「How to Pick Up Girls」は80sらしさも出たポップ#。パワーポップ#の#4「Rich Girl」。ザ・ビートやプリムソウルズ辺りに通じるのでビビっとくる人多いでしょう。#6「Any Way You Want It」はデイブ・クラーク・ファイヴのカヴァー。バディ・ホリー「Everyday」を真似たかのようなアカペラでスタートさせてから一気に軽快なパワーポップへ。#7「Bandana」はパンク・ロック#。バックの面子はそうそうたる人達のようなので間違いないところ。#8「Not a Perfect World」は伸びのあるパワポ#。ビートルズやビーチボーイズ寄りなポップ#だった前半の曲に比べるとパンキッシュさが強めになってますね。彼女等のツインvo.もキュートさよりもパワフルさが出てます。#9「No Time to Say Goodbye」はトレイシー・ウルマンぽい。ナキメロのサビが最高です。#10「I Really Want to Be With You」はまたもやパワーポップ・ファンを虜にする曲。めっちゃカッコイイです。ライブ音源での#11「Michael Pinball」も初期ビートルズな曲でイイ♪。#12、#14、#15は「Earthquake Song」「Left Without a Real Kiss」「Any Way You Want It」のミックス違いです。当時はアルバムを発表することも無く消えてしまいましたが2006年に多くのリスペクトにより復活してアルバムを出しました。ライブも行ってたようなので今でも活動しているようなら日本にきてバブルガムなパワーポップを生で聴かせて欲しいですね。